2020/04/10
こんにちは、木の物語工房の藥師寺です。PCの不具合で長い間更新できませんでしたがやっと続きがアップできるようになったので、前回の続きをお話したいと思います。
秋田の高駒製材所から連絡をいただき、秋田へ飛んだもののクマの解体に心奪われた私はひとしきりクマについての質問を繰り返し、檻にかかったあどけないクマの写真や解体の写真など見ては身近にクマが出没する生活に長い時間思いを馳せていました。
そして肝心なイチョウの話も聞かなければ、と製材所の横にある空地へ連れて行っていただくと丸太の大木がゴロゴロ転がっていました。
長さ6m以上、直径も1mを超えるイチョウは、近所の民家に住むおばあさんが子どもの頃よりずっと前から庭にあり、切らずに大切にしてきたけれど、高齢になってイチョウの葉っぱの掃除がこれ以上はできないから泣く泣く切る事を頼まれ、1年半前に社長さんが切りに行ったとの事。
「空地に置いているけど、使い道は特に決めてないし、どうしたもんかと思っていたところにあのお知らせをもらったもんで連絡したんです。」
と言っていただきました。
この大木は果たしてテーブルとして使えるのか?
どうやって大阪まで運んで加工するのか?
知識も経験も浅い私は不安だらけでひとまず秋田を去ったのでした。